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​理事長所信

【はじめに】

2024年度、一般社団法人美濃青年会議所第61代の理事長を務めさせていただきます。メンバー減少が著しい中で、転換点となる時期の理事長ということで覚悟のいる決断ではありましたが、美濃市から青年会議所を無くしたくないという強い想いのもと挑戦させていただきました。歴史ある第61代の理事長という職の重責に身の引き締まる思いではありますが、次代の65周年、70周年、その先へとつなげていける組織へ向けて基礎となる一年にできるよう邁進してまいります。
皆様は、美濃市に青年会議所が存続しなかった場合のことを考えたことはありますでしょうか。私は、青年会議所が地域に対して大きな影響を与え続けていると考えます。理由としては、これまでの60年の歴史の中で何百名という多くのOBの方がこの美濃市で経済人として活躍し、積極的に地域活動へ参加することで、美濃市を盛り上げてくれているからであります。私自身の経験としても青年会議所活動を通して、美濃市を好きになり、人とのつながり、恩送り、利他の気持ちの大事さを学ぶことができました。その結果、地域のための様々な活動へ積極的に参加したいという気持ちへと変わっていきました。これからも地域を想う同志を増やすために、もう一度メンバー全員で力を合わせ、美濃青年会議所を盛り上げ、未来へつながる組織としていきましょう。

【魅力的なまちづくりの為に、地域や人とのつながりを大事にしよう】
魅力的なまちづくりと聞いてどのような状態を思い浮かべますか。私は、地域や人とがつながるまちづくりであると考えます。私自身の経験で、2021年度まちづくり委員長、2023年度60周年実行委員長での活動を通して、市内の学校、市役所、商工会議所やその他各種団体と関わり様々な事業を行なってきました。そのたびに、普段得られない経験による学びがあり、互いに協力することで大きな事業を成し遂げられることもわかりました。今後も「お互い様」「ありがとう」という気持ちで、美濃市内の各種団体と積極的に関わり、より良い地域にしていきましょう。2024年度は、地域や人とのつながりを通じて地域に足りないもの、課題を探求し、それを解決できるような事業を地域連携による相乗効果を活かして行なっていきたいと思います。

 

【中長期ビジョンを描き、地域を想う同志を増やそう】
存続する組織であるためには中長期のビジョンが必要です。私の思う美濃青年会議所の中長期ビジョンは1年でまちづくり事業、青少年育成事業の2事業を行ない、地域をよりよく変える組織として存在することだと考えます。そのために、30名LOMへの挑戦しましょう。30名LOMとなった場合、美濃青年会議所として3委員会、1事務局以上の運営が可能となり、設立目的であるまちづくり事業、青少年育成事業、人材育成、経営品質向上、日本、地区、ブロックへの出向が可能になります。30名LOMの達成を実現するには会員拡大が必要となりますが、全国的に拡大運動には苦戦しており美濃青年会議所も例外ではありません。拡大を成功させるには、メンバー全員が美濃青年会議所の中長期ビジョンを自分の言葉で人に伝えることが必要です。入会候補者が心から納得して行動を変える瞬間は、メンバーから想いを伝えられた時であります。メンバー全員で同じ中長期ビジョンを描き、会員拡大を成功させましょう。

 

【組織づくり・会員拡大について】

美濃青年会議所の組織の現状として、メンバー数は少ないながらも、メンバー同士の顔が見えやすくメンバー間の結びつきが強いという良さがあり、早い段階で役職を与えられ、成長の機会が得やすいという良さもあります。

しかし、青年会議所は人と人との交流の中で、自分だけでは気が付かなかったような様々な気づきを得て、自身の成長につなげていく組織であると思います。そういう意味では、交流するメンバーが少ないとそれだけ気づきを得る機会が得られないことになり、成長につながりにくいということにもなります。

価値観の多様化、経済的理由、メンバー数減少による負担増など会員拡大が上手くいかない理由には様々なものがあると考えますが、従来型の拡大手法ではなかなか成果が上がらない現状において、メンバー数を増やすためには、従来とは異なるアプローチも必要となってくると考えます。様々な方法を模索し、有効そうな手法があれば積極的にチャレンジしていきたいと思います。

そして、会員拡大をするには、美濃青年会議所という組織が魅力的な団体であることが大前提であり、そのうえで我々が組織の魅力を十分に理解し、入会候補者に伝える必要があります。まずはメンバーである我々自身が活動を楽しみ、胸を張って入会候補者を誘えられるようにしていきましょう。

 

【結びに】
2024年度は、歴代最少人数でのスタートとなります。最少と聞くとネガティブなイメージがありますが、中長期ビジョンの浸透や意思統一を行なえる、変化を起こしやすい、地域の人や他団体との協力体制をよりフットワーク軽く行なえる、と様々なメリットがあります。今一度失敗を恐れず、未来の美濃青年会議所の為に変化をしていきましょう。数年後に振り返ったときに、基礎となったと思えるような1年にできるよう、理事長として邁進してまいります。

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