​理事長所信

【はじめに】

一般社団法人美濃青年会議所は今年で創立59年を迎えます。この59年という歴史の重みは、創立以来明るい豊かな社会の実現を目指し、常に起こる社会情勢の変化の中、地域に大きな活力を見出そうと、その時代のリーダーたる先輩方が悪戦苦闘しながらも、その時の最善を尽くしてきた結果であると考えます。その美濃青年会議所の2022年度理事長を務めさせていただくにあたり、その重責を痛感しております。先輩諸氏の努力により築かれた美濃青年会議所の歴史と伝統、そして志を継承し、さらには私の思いも注いだうえで次代に継承出来るよう、邁進してまいります。

昨今、様々な変化が起きる中で、私たち青年会議所も多大な影響を受けており、思うように行動出来ているとは言い難い状況が続いております。しかし私たちには、この状況をマイナスばかりでなく、プラスへと変え対応していく力があると考えます。私たち一人ひとりでは出来ることは限られてくるかもしれませんが、メンバー同士お互いを高め合い、出来ることを成していけば持続可能な地域を創れると信じております。

 

【青年会議所の在り方】

美濃青年会議所は1964年に「青年の意気と教養と修練を以つて当地域社会の経済、文化、社会への奉仕など各方面に貢献せんがため」設立されました。そして設立から59年目となり、来年には創立60周年の節目を迎えますが、時代と共に考え方や価値観が変わっても美濃青年会議所の在り方は変わっておりません。

昨今の新型コロナウイルス感染症拡大に対する対応で思うように行動出来ない中でも、その時に出来ることを必死に考え、実行してきました。ある時はオンラインでの例会を、またある時は対面とオンラインのハイブリッド例会を企画運営し、様々な経験をしてきました。中止にすることは簡単でしたが、私たちはその時出来ることを、よりよい方法を考えてきました。これからも時代と共に考え方や価値観、そして環境は変化していきますが、これまでの経験を活かし、「青年の意気と教養と修練を以つて当地域社会の経済、文化、社会への奉仕など各方面に貢献せんがため」時代に即した組織運営をし、これからも地域に誇れる、必要とされる団体として創立60周年のみならず70年80年と続く持続可能な美濃青年会議所の在り方を考え続けたいと思います。

 

【まちづくりの在り方】

近年、少子高齢化、人口減少が叫ばれる中、私たちが住まうこの美濃も同じ道を進んでおり、2021年には2万人を切ったというデータが出ております。このまま人口減少を見過ごせば、若者世代が減少し活気あるまちづくりが見込めなくなり、ますます衰退してしまう、といった負のスパイラルに陥ってしまいます。

「明るい豊かな社会の実現」を目指している私たちは、青年会議所の一員として、一経済人として、そして美濃に住まう青年として、衰退を阻止し、地域の発展に貢献する必要があります。

現状維持は後退の始まりという格言にあるとおり、何もしなければ現状維持どころか衰退する一方で、常に前に進むことを考え行動すべきです。そして私たち一人ひとりでは進める歩幅は小さくとも、仲間と行動すれば大きな一歩を踏み出せます。そしてその一歩が次の一歩を生んでいくという正のスパイラルにつながります。私たちに出来るまちづくりは、私たちにしか出来ないまちづくりでもありますので、率先して何が出来るのか考え、行動し、「明るい豊かな社会の実現」に向けて共に邁進していきましょう。

 

【組織づくりの在り方】

全国的な会員減少が叫ばれる昨今、私たち美濃青年会議所も同じ課題に直面しております。また、昨年私たちを今まで引っ張ってくださったJC歴の長いメンバーが卒業され、残ったJC歴の短いメンバーの割合が多くなっております。また、美濃青年会議所のメンバー数も減少傾向にあり、組織の力が低下していることを実感します。しかし、言い換えれば、今だからこそ出来る会員拡大、組織づくりがあるのではないでしょうか。

美濃青年会議所に入会し、仲間となってもらうために、その魅力を自分たちがより深く認識し、人に伝えられるようになる必要があります。また、その魅力をどのように人に伝えれば、自分の思いが伝わるのかといったことも考える必要があります。

そして時節にあった組織改革も行なう必要があるのではないでしょうか。青年会議所は脈々と受け継がれてきた伝統と文化があります。それは尊いものではありますが、守るべきものは守りつつ、変えるべきところは変えていく必要があると考えます。美濃青年会議所に限りませんが、現状で満足していたら衰退していってしまいます。持続可能な組織としてメンバー全員で問題点を洗い出し、様々な事例を参考にしつつ、私たちに合った組織の在り方について、検討し改革していきましょう。

 

【他LOMとの交流の在り方】

青年会議所は、日本だけでも全国692LOM、会員数約33,000人の団体であり、つながろうと思えばすぐにつながる事ができるのが青年会議所の魅力の一つであると考えます。この33,000人の価値観や考え方は様々であると思いますが、全員が「明るい豊かな社会の実現」に向かって進んでいる事と思います。

コロナ禍は、交流の在り方を良くも悪くも激変させました。以前は当たり前だったことも今では難しい、逆に以前は考えられなかったことも今では容易に出来るといったことが様々あります。しかし全ては考え方次第なのではないでしょうか。委員会や例会にてLOMのメンバーと交流を深めることも、コロナ禍では中々難しいこともあるかもしれませんが、逆に考えれば思考を巡らすことで逆に意見が活発になることもあるかと思います。これまでは参加が難しかった他地域の事業が、WEBで公開され参加出来るようになったといったこともあるものと思います。

 私たちは美濃の中だけではなく、他LOMのメンバーと積極的に関わることで自分の視野が広がります。更に自分ひとりでは出来ない事も、この青年会議所という団体の力を使えば力を合わせれば可能性は無限大に広がります。

 

【会員拡大の在り方】

現在美濃青年会議所は、会員減少という試練に直面しております。それは昨今の多様な変化が起きる中で、会員の拡大が思うように進まないという現状があります。また、団体自体のイメージや時間や費用のこと、そして、家庭と仕事とのバランスなども不安要素となっているのではないかと考えています。

しかし、青年会議所は自己成長を遂げ、共に助け合える仲間を増やせる場所です。入会した会員は卒業までに様々な経験を積む機会があり、その経験値を個々の経済活動に活かしていくことが可能です。その経験は不安要素を覆すだけの魅力が青年会議所という場所にはあると確信します。

共に助け合い、共に研鑽するための仲間は多いに越したことはありません。青年会議所を知らない人にその魅力を伝え、また知っている人には意識を変え仲間になってもらいましょう。その中で、そして私たちメンバーも青年会議所の在り方、本当に伝えるべきものは何かを改めて考えていく必要があります。昨今、価値観が多様化してきている中、入会してくるメンバーが青年会議所に求めるものも、年々変化してきていると感じます。異なる歴史や文化、価値観を持つ仲間とも楽しく交流し、お互いの価値観を尊重し、切磋琢磨し強い絆で結ばれた一体感のある美濃青年会議所の共創を目指してまいります。

 

【結びに】

私は美濃青年会議所へ入会してまだ歴としては浅いものでありますが、それでも様々な出会いを経て、多くの学びを得ることが出来ました。その中で一番大きな学びは、自分ひとりで出来ることはとても小さいが、仲間と同じ思いで取り組めばとてつもなく大きなことが出来る、ということです。これは青年会議所に限らず仕事上や家庭内でも同じであります。

私たちは美濃青年会議所メンバーという仲間が居ます。そしてメンバーそれぞれの個性は違いますが、持続可能な地域を創る思いは同じであると考えます。それであれば、あとはその思いを胸に邁進するだけです。

私たちの「明るい豊かな社会の実現」を目指す行動と成長が、地域づくりの一助となり、そして新たな歴史の1ページとなると信じております。共に持続可能な美濃を創っていきましょう。